ページの本文へ

Hitachi

日立グループ

2021年1月8日
株式会社日立製作所

  株式会社日立製作所(執行役社長兼CEO:東原 敏昭/以下、日立)は、国立大学法人北海道大学(総長:寳金 清博/以下、北大)と共同で、動体追跡粒子線がん治療システムの開発と実用化について、「第4回 日本医療研究開発大賞 経済産業大臣賞」を受賞しました。

  「日本医療研究開発大賞」は、内閣官房が主催するもので、日本のみならず世界の医療の発展に向けて、医療分野の研究開発の推進に多大な貢献をした事例に関して、功績を称えることにより、国民の関心と理解を深めるとともに、研究者等のインセンティブを高めることを目的として、2017年度より行われています。
  今回、北大と日立は、北大が開発した動くがんを追跡できる「動体追跡技術」と、日立の開発した、がん患部の形状に合わせ粒子線を精密に照射できる「スポットスキャニング技術」を融合した動体追跡陽子線がん治療装置を開発、実用化し国内外へ普及させたことを評価され、経済および産業の発展の視点から特に顕著な功績が認められる事例として「経済産業大臣賞」を受賞しました。
  2020年12月24日には、官邸において、菅 義偉内閣総理大臣や井上 信治健康・医療戦略担当大臣、田村 憲久厚生労働大臣、文部科学省、経済産業省の政務官出席のもと、授賞式が執り行われ、日立からは執行役常務 CTO 兼 研究開発グループ長の鈴木 教洋が出席しました。

  日立は今後も、先進的な粒子線がん治療システムの機能強化や提供拡大を通じて、質の高いがん治療を実現し人々のQoL(Quality of Life)や社会価値の向上に貢献していきます。

今回の表彰内容

受賞した賞 第4回 日本医療研究開発大賞 経済産業大臣賞
受賞案件名 動体追跡粒子線がん治療システムの開発と実用化ついて
受賞者 国立大学法人北海道大学 医学研究院 連携研究センター
量子医理工学グローバルステーション長 白𡈽 博樹
株式会社日立製作所

評価されたポイント

  北大と日立は国家プロジェクト「最先端研究開発支援プログラム(FIRST)」において、北大の動体追跡技術と日立のスポットスキャニング技術を融合した動体追跡陽子線がん治療装置を開発しました。また、本プロジェクトでは、陽子線治療の更なる普及をめざすためシステムの小型化も同時に目標とし、システムをスポットスキャニング照射法に特化することで従来と比べシステム全体の小型化、低価格化を実現しています。

  本プロジェクトで開発した小型システム・動体追跡スキャニング技術は国内外の特に著名な顧客層に評価され、日本国内だけでなく米国、香港、シンガポール、中国、台湾、スペイン、イタリアでの受注に寄与しています。
  これらの業績が評価され、今回の名誉ある受賞に至りました。

授賞式の様子

[画像]右:株式会社日立製作所 執行役常務 鈴木 教洋
右:株式会社日立製作所 執行役常務 鈴木 教洋

[画像]前列 中央:菅 義偉内閣総理大臣、右から二人目:株式会社日立製作所 執行役常務 鈴木 教洋
前列 中央:菅 義偉内閣総理大臣、右から二人目:株式会社日立製作所 執行役常務 鈴木 教洋

粒子線がん治療について

  粒子線がん治療は、放射線によるがん治療法の一つです。水素の原子核や炭素イオンを加速器で光速の約70%に加速させ、腫瘍に集中して照射することでがんを治療するもので、水素の原子核を加速したものを陽子線、炭素イオンを加速したものを重粒子線といいます。治療に伴う痛みがほとんどなく、他の放射線治療に比べて副作用が少ないため、治療と社会生活の両立が可能であり、生活の質(QoL:Quality of Life)を維持しつつ、がんを治療できる最先端の治療法として注目されています。

関連情報

ヒトサ「モーハモヤレマ゚-ヒトサ「モーヤコヤレマ゚